現実的問題:買主が戸建てを飲食店にしたい。ひとまず売った後に考えたら良いんじゃないの?
買主さんが、クマトモの戸建て住宅を改装して隠れ家飲食店にしたいんだって
いいね!実家の周りの人たちが喜ぶと思うよ
戸建て住宅街に飲食店ってないからね
そうなんだよね
戸建て住宅街に飲食店がない理由があってね
法令上の制限が関わってくるんだ
もう一度調べてみるね
え・・・飲食店にできなかったら買わないかも・・・?
新築と用途変更は異なるから、要望に沿ってきちんとお調べします
ちなみに、クマトモ実家は第一種中高層住居専用地域だよ
実は
不動産業者は売買契約・賃貸契約の時、買主・借主が何の用途で物件利用をするか確認が必要です。
売買契約後、賃貸契約後では、要望に沿った利用ができない場合があります。
それが法令上の制限!
過去問参照:試験ではどう出る?
問題1:近隣商業地域内においては、料理店を建築することは原則としてできない
→解答 〇
問題2:第一種中高層住居専用地域では、料理店を建築することは原則としてできない
→解答 〇
こんな問題が出ると、「原則としてとは」「料理店とは何の?」「住居専用地域が複数あり記憶混乱」
になってしまいます。
参考資料
参照:国土交通省 平成29年12月20日 社会資本整備審議会建築分科会 建築基準制度部会
住宅局資料
ポイント:具体的に自分の住む都市で、どこの町に何が建っているのか用途地域図で確認してみる(連想ゲームを練習してみる)
以外と自分が住む都市に秘密は隠されているものです。
実際に自分の家の近所、よく行く商業施設や商店街の地名で都市計画図を調べてみてください。
以外と用途地域図が理解と記憶ができて、問題が出ても自分の町のどのエリアに何を建てるイメージなのだと連想しやすくなります。
また、上記問題のポイントは以下でした。
・「住居専用地域」に種類がいくつかあること。
・「料理店を建築することは原則としてできない」地域だが「制限をクリアすれば(条件付き)」であれば「料理店といっても一部の業種は建築することができるようになる」こと。
※制限をクリアすれば(条件付き)=原則としてできない
では、買主は戸建てを飲食店にできるのでしょうか?
今の情報では、実はまだ、できるかできないか分かりません。
だからもっと聞き取りの必要があります。
実際は、こんな会話が成されます。
買主様
・隠れ家飲食店は昼営業ですか?何屋さんですか?
・戸建ての1階だけですか?2階も使いますか?
・将来建て替えは考えていますか?
・パンケーキ屋のカフェにします
・ランチ営業までで夜は営業しません
・戸建ての1階のリビング部分だけ店舗にします
・将来建て替えするなら、店舗出店を別用地で考えて、ここはずっと自宅にしますよ
すると、
「制限をクリアする」飲食店ができるかどうか判断がつきます。
だから
買主は、店舗兼住居として契約を進められることが、やっと分かってくるのです。
クマトモ、買主さんは隠れ家カフェができるって確認できたよ
こんな風に複雑な用途地域は具体的現実に置き換えると
丸暗記した時と比べて焦りも正答率も上がります。
参考になったら嬉しいです!
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